2009年10月11日日曜日

冤罪とは違いますが・・・光市母子殺害の元少年実名本のこと

山口県光市母子殺害事件の被告の元少年(28)=死刑判決を受け上告中=を実名で記し、出版差し止めを求める仮処分を申し立てられた単行本が7日、東京都内の一部書店で発売された。発売を見合わせる予定の書店もあり、対応が分かれた。
・・・・・サンスポより抜粋。

実名報道の是非はいくらでもありますので、ここではそれは置いておきます。
ただし、ここまで伏せたところで今日のネット社会、ちょっと検索すれば少年の実名はおろか写真まで大量に出てきてしまうのに、いまさらなにを言っているの?・・・というのが私個人の感想ではあります。

この実名本の出版に際して、あれ?っと思ったこと・・・
最初に申しあげておきますが、当然ながら私はこの本を読んでおりません。
ですので、私の感想は的外れかもしれないことを前提で書かせていただきます。

本の内容を確かめもせずに乱暴ではありますが、私があれ?と思ったのは、この本の題名。
「A(実名)君を殺して何になる」
この題名に限って言えば、それ違うでしょ?・・・それが私の感想です。
本の写真では帯に「死刑か無期懲役か。」とあるので、題名から判断する限り、
「死刑にすることないでしょ?」
・・・というのがこの作者の言い分ではないかと思うのですが・・・

私はこの元少年を死刑にすべきだと言っているわけではありません。
そもそも私自身、死刑制度の是非をとやかく言えるほどの人間ではないと思っています。
しかし、「殺してなんになる」なら、この元少年に限らず、過去現在未来、死刑を執行された方、係争中の方、今後死刑執行が予定されてる方 ・・・その方々はどうなるの?・・・私はそう思います。
しかもそこには被害者やその遺族の存在すらありません。

罰として命を奪われるだけのことをしたからこそ、その代償としての死刑というものがあるわけで、こういうことを軽々しく本の題名にする作者の神経が私には分かりません。

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